ワンズブログ:メンバー投稿
【 三歩目「通勤(通所)」】
ワンズの作業スペースは三階にあり窓も大きく山々や
空を見ることもでき解放感がある。
中央にある4人掛けのデスクとは別に、
窓に面してデスクが設置されるなど空間への配慮され
『個別の課題』にむかって取り組む時間には集中できる
環境がつくられている。
ワンズでは「通所」することを「出勤」と表現して
就労意識を高める工夫をしている。
私は「出勤」という表現をすることができなかった。
「ワンズあ福祉事業所で勤務先ではない。」
ポジティブに物事を捉えられないままだ。
私のゴールは「就職」=「経済活動への復帰」
ゴールに向けてあきらめていたことや
失ってしまったことを克服していく。
ひとつめ「体力づくり(体調管理)」
ふたつめは「自信の回復」
『体力づくり(体調管理)の課題』
「週一日、自身の良しでワンズへ出勤する。」
就職を目指すなら当たり前のことだ。
この当たり前を行うことに、大きな壁があるのが障害。
朝から夢の中でフラッシュバックに襲われる。
現実か夢かもわからず孤独観と不安に落ち込む。
顔からつま先まで全身の痛みで体を起こせない。
横になっていても体は痛い。
不安と焦燥観は膨れ上がるばかりで、「痛い」と
独り言の悲鳴をあげながら動き出す。
声なんてしぼっても蚊の鳴くほどにもならない。
外に出掛けても、外見は障害が見えないから、
遊んでいるようにしか思われない。
家にいてもテレビから流れる音も光も嫌だった。
夜は見る夢におびえながら眠剤で記憶が曖昧となり
痛みで朝を迎える。
ただ息をして一日を乗り切るだけの生活。
「楽にしてくれ」いつだってそう願っている。
死にたいわけじゃない、ただ楽になりたい。
(悲惨な事故や自己の被害者の身代わりにとなれるなら
世の中のためになるんじゃないかと真剣に考える。)
痛みのない身体で、声が張れて生活できれば
それが一番いい。
楽になりたいけど、もがいているのは
「再開したい」という願いがあるから。
「願い(希望)」は苦痛の日々を乗り切るチカラ。
毎朝「このまま楽にしてくれ」
ネガティブなことが頭を過る。
だけど、明日再開の機会が来るかもしれない
その希望だけで働いてきた。
今も同じだ。
ワンズへの出勤は、周囲の目線が気になり、
体が緊張するばかり。
健常者の生活(会社)と変わらず当たり前に自然の会話がある。
「おはよう」「ありがとう」「ごめんね」
そんな言葉さえも発することができない自分が
情けなくて悔しかった。
たった1日だが帰宅してからは何もできない。
「あきらめたくない」
葛藤に負けそうになりながら、翌日のことは考えず
1日通うことだけを考えていた。
「週1日からでも出勤する。」
1日1っ歩でもあゆむことが明るい日につながることを
先が見えなくとも歩くチカラは「希望」だと信じたい。
―4歩目